約 59,264 件
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/279.html
前へ ホームルームには遅れてしまったけれど、千聖がいたからか、特にお咎めはなかった。・・・なかったのだけれど、千聖は下校の時間になってもまだ不機嫌なままだった。 「ねえ・・・千聖」 「ふんっ」 話しかけようと肩に触れると、千聖はふりかえって「あっかんべー!」をしてきた。 「もうっ!バカちしゃと!小学生かよ!」 「何ですって!舞は意地悪ばかりいうんだから!行きましょ、さゆみさん、ももちゃん。今日は千聖のおうちで遊びましょう。」 「もぉも行っていいの?やったー!さーちゃん、いっぱい喋ろうねぇー☆」 「ねぇー☆」 キーキーわめく私を尻目に、千聖はさゆみさんとももちゃんに挟まれて、教室を出て行ってしまった。 「何あれ。もう、ありえない!」 ここで“もう千聖なんて知らない!大嫌い!”とか言えないのが私の弱見だ。かといって素直に謝るのも苦手だから、今は自分のカバンを乱暴にぶったたくことで、怒りを発散させることしかできない。 どうする、舞。このままじゃ本当に、千聖はさゆみさんの家に行ってしまう。千聖も私とタイプは違うけど、十分意地っ張りなんだ。 「道重千聖になります!」というのは、完全に勢いと私へのあてつけだろう。それはわかっているけど、もしこのままあのさゆみさんの変なテンションで、結婚を押し切られてしまったら・・・? 考えてみれば、千聖もあと2年したら結婚すること自体は可能なわけで、それは遠い未来の話じゃない。もし千聖のご両親が結婚を承諾してしまえば、それまでだ。そして、千聖は子供好きだから、ほいほい言いくるめられてあの小島よしおモドキの御子を懐妊・・・・・ 「そんなの、絶対ムリー!!!」 「ぎゃふん!」 喚いて振りまわした拳が、なにか柔らかいものを捉えた。 「あっ・・・ご、ごめん!」 そこには、「うおおおう・・・」と断末魔の呻きをもらすえりかちゃんがいた。どうやら私のパンチは、えりかちゃんのお胸にクリーンヒットしていたらしい。 大きな胸って乱暴にすると痛いってこないだ千聖から聞いたばかりだ。すみません舞にはよくわからない感覚なもので(自虐)。 「大丈夫ですか、えりかお姉様!」 「保健室に行きましょう!」 私を押しのけるように、最近発足されたらしい梅隊もとい梅田えりか親衛隊の皆様が集まってきた。それを「大丈夫大丈夫」とやんわりお断りしながら、えりかちゃんは再度私のところにヨロヨロ歩いてきた。 「ほ、本当にすみませんでした・・・でも、何でこの教室に?」 「いやー、今朝もさゆみさんハッスルしてたから、その後どうなったのかなって。」 「・・・・なんか、流れで、っていうか舞がうかつだったせいで、一気に千聖が結婚に乗り気になっちゃった」 「えええ!!!」 叫ぶえりかちゃんを宥めて、とりあえず一旦寮に戻ることにした。 私が帰り支度をしている間に、なっきぃたちにはえりかちゃんがメールを送っておいてくれた。みんなお嬢様の一大事とあって、生徒会の仕事を切り上げて帰ってきてくれるみたいだ。 「本当ヘコむんだけど・・・。ももちゃんとさゆみさんはお屋敷の方に招待されてるっていうし、もう私絶対勝ち目ないじゃん」 「勝ち目って。舞ちゃんのライバルはさゆみさん?よしお?」 「・・・わからん。」 目下のライバルはさゆみさんなんだろうけど、長い目で見たら兄重殿だろう。でも、それは正直どちらでもいいんだ。私の隣から千聖を奪おうとするならず者は、誰であろうとライバルで間違いないんだから。 ああ、本当に、こんなに千聖のことを大事に思ってるのに、私は何でこうも千聖を怒らせてしまうんだろう。 「ムフフ。まあ、大丈夫だよ。なるようになるさ。」 ちょっとだけ目が笑っているのが気になるところだけど、年上らしく肩を抱いてくれるえりかちゃんに甘えながら、私は寮までの道を歩き出した。 「あ・れー・・・?何で」 そんなこんなで戻ってきた、寮の1階の食堂。誰もいないときは電気が消えているはずのその場所から、なぜか煌々と光が漏れている。消し忘れ・・・はあんまり考えられない。節電の鬼・なっきぃが毎朝チェックしてくれるから。 耳を澄ますと、楽しそうな笑い声も聞こえてくる。ドロボウさんじゃないみたいだから、えりかちゃんとうなずき合って、そっと扉の向こうをのぞいてみた。 「千聖!?」 その小柄な後姿に、思わず興奮して呼びかける。 「あら、お2人ともおかえりなさい。ウフフ、ももちゃんとさゆみさんったらとてもおもしろいのよ。ここで一緒にお話しましょう。」 どうやら機嫌は直っているみたいだ。って、それはもちろん嬉しいんだけど、 「お屋敷で遊ぶって言ってなかった?」 「ええ、でも、ももちゃんが寮の食堂でみなさんとお喋りしたいって・・・迷惑かしら?」 「いい!いいからここにいて!」 迷惑だなんてめっそうもない!!!私は今度こそ自分の取るべき行動を間違えないよう、激しく首を横に振った。 こっそりももちゃんの方を盗み見ると、ちょっといたずらっぽく笑ってピースしてきた。多分、帰りがけに千聖から私への文句を聞かされて、機転を利かせてくれたんだろう。 寮のみんなに、めぐ、さゆみさん、兄重。 千聖が舞のものだって立証するために戦うライバルは、たくさんいる。だけど、ももちゃんは数多いるそんなライバル達の中でも、多分一番手ごわい。おそらく、本気を出してきたらさゆみさんよりも。 もちろん、今だって私のために千聖をここに連れてきてくれたんだろうけど、それは純粋な親切心と共に「もぉは千聖のことわかってるんだからね。ウフフ」という無言の牽制でもあるはずだ。 それが私にはわかる。だって、私達は頭の中身が似ているから。 ま、それでも嬉しいことに変わりはないし、感謝だってしているんだ。私もピースと一緒に“助かった!”というジェスチャーを送って、とりあえず一旦、部屋着に着替えるために2階に上がった。 しばらくして食堂に戻ると、そこには制服姿のなっきぃと栞菜が、まるで面接のように、お嬢様とさゆみさんのまん前を陣取って目を剥いていた。怖っ! 「おかえりー・・・」 思わず小声で挨拶すると、なっきぃは某軍曹の怒りモードの時みたいに「おう。」と低い声で返してくれた。な、何キャラだ。 「お2人とも、着替えないの?」 「着替えなんか、後です後!!お嬢様、どういうことですか!結婚のご意思を固めたって!なっきぃもう生徒会の仕事どころじゃなくなって、佐紀先輩にお願いして帰ってきたんですからね!」 「栞菜だって!お嬢様が嫁がれたら、一体誰が私の火照った身体を慰めてくれるんですか!」 「栞ちゃんは黙るケロ!」 どうやら自他共に認めるお嬢様親衛隊の2人は、えりかちゃんからのデスメールを受信して、いてもたってもいられずとびだしてきたらしい。よく見るとまだ息が荒いし、髪だって若干乱れている。 「まあまあ、落ち着いて。いいじゃないか、お嬢様の幸せが一番でしょ!」 「みぃたぁん・・・」 「ケッケッケ。ほら、甘いものでも食べて落ち着こう。出来合いのもので申し訳ないけど、クレープ食べない?」 舞美ちゃんに愛理。相変わらずこの2人はわりと冷静で(舞美ちゃんは特に何も考えていないという説が・・・)、紅茶とクレープを私達の席に置いて回ってくれた。 「でも、本当に結婚を?」 えりかちゃんはクレープを突っつきながら、お嬢様に向かって首を傾げる。 「ええ、今までは漠然としていたけれど、千聖も結婚に関して、しっかり考えました。もちろん私は年齢的にも精神面でも、今すぐにというわけにはいきませんが。なるべくさゆみさんのおうちに伺う機会を増やして、家族として認めていただけるように努力しないと。」 「あらぁ、努力なんてしなくても、さゆの次に可愛いちぃちゃんなら大丈夫!」 「舞、ありがとう。舞がはっきり指摘してくれたおかげで、私、自分の甘さに気がついたの。これからはペットショップの経営のお勉強、頑張るわ。」 ――あれあれ、ワシの両目、何で汗かきそうになってるんじゃろ?愛理の持ってきてくれた、モンドセレクションがどうのっていうクレープ、何で味がしないんじゃろ? 「お嬢様ぁ・・・そんな、おうちを出られてしまうなんて。いいですか、ペットショップっていうのは、動物が好きなだけじゃ(ry」 さっき学校で私が使った説得方法を、今度はなっきぃが使っている。だけど、完全にノリ気になっている千聖は、まったく動じない。 「なっきぃ、心配してくださっているのね。ありがとう。でも、苦労は覚悟しています。大好きな動物達に快適に過ごしてもらえるよう、尽くしたいと思います。」 「キ゛ュフゥ・・・・」 なっきぃはそれ以上何も言えなくなって黙り込む。すると、珍しく「でもー」と舞美ちゃんが口を開いた。 「何か、、お嬢様は結婚したいっていうより、ペットショップで働いてみたいって思ってるのかなー。とかいってw」 「えっ・・・そんなことは・・・」 「いつも舞が、お嬢様は舞がいないと何にもできない!とか言うから、その反動とか?あ、でもでも全然結婚に反対ってわけじゃないんですよ、もちろん。」 「え?え?えと・・・えっと・・・」 いつもピントが外れまくりの舞美ちゃんが、今日は核心をついたらしい。嘘がつけない千聖は、目に見えて動揺しだした。よし、お姉ちゃんナイス!今しかない! 「千聖、もう一回聞くからね。千聖は、本当に、さゆみさんのお兄ちゃんと結婚するの?ペットに関わる仕事がしたいなら、さゆみさんのおうちでなくてもいいんだからね。探すなら舞も手伝ってあげる。」 「舞・・・・」 さあ、舞の腕に飛び込んでおいで千聖!私は無意識に手を広げかけた・・・のだけれど。 「まあ、きっかけなんて何でもいいの。ちーちゃんがうちにきて、さゆのちーちゃんになってくれるならそれで構わないわ。」 「・・・ちょっと、何さゆのちぃちゃんて」 「そんなことよりちぃちゃん、ペットちゃんたちの写真を見ない?みんな可愛いからきっとちぃちゃんも喜ぶの。」 「まあ、素敵!是非見せてください、さゆみさん」 ちくしょおおおおおお!せっかくこっちに向けられていた千聖の意識は、再びさゆみさんのペット写真とやらに奪われてしまった。 「ウフフ、強敵だねぇ」 そういいつつ、まだ表情に余裕のあるももちゃんがうらめしい。 「最近は特色を持つために、他店では扱っていないような動物達もうちに来てもらっているの。」 そう言いながらさゆみさんに渡された写真を見た千聖の目が、大きく見開かれた。 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/stairs-okai/pages/269.html
ホームルームには遅れてしまったけれど、千聖がいたからか、特にお咎めはなかった。・・・なかったのだけれど、千聖は下校の時間になってもまだ不機嫌なままだった。 「ねえ・・・千聖」 「ふんっ」 話しかけようと肩に触れると、千聖はふりかえって「あっかんべー!」をしてきた。 「もうっ!バカちしゃと!小学生かよ!」 「何ですって!舞は意地悪ばかりいうんだから!行きましょ、さゆみさん、ももちゃん。今日は千聖のおうちで遊びましょう。」 「もぉも行っていいの?やったー!さーちゃん、いっぱい喋ろうねぇー☆」 「ねぇー☆」 キーキーわめく私を尻目に、千聖はさゆみさんとももちゃんに挟まれて、教室を出て行ってしまった。 「何あれ。もう、ありえない!」 ここで“もう千聖なんて知らない!大嫌い!”とか言えないのが私の弱見だ。かといって素直に謝るのも苦手だから、今は自分のカバンを乱暴にぶったたくことで、怒りを発散させることしかできない。 どうする、舞。このままじゃ本当に、千聖はさゆみさんの家に行ってしまう。千聖も私とタイプは違うけど、十分意地っ張りなんだ。 「道重千聖になります!」というのは、完全に勢いと私へのあてつけだろう。それはわかっているけど、もしこのままあのさゆみさんの変なテンションで、結婚を押し切られてしまったら・・・? 考えてみれば、千聖もあと2年したら結婚すること自体は可能なわけで、それは遠い未来の話じゃない。もし千聖のご両親が結婚を承諾してしまえば、それまでだ。そして、千聖は子供好きだから、ほいほい言いくるめられてあの小島よしおモドキの御子を懐妊・・・・・ 「そんなの、絶対ムリー!!!」 「ぎゃふん!」 喚いて振りまわした拳が、なにか柔らかいものを捉えた。 「あっ・・・ご、ごめん!」 そこには、「うおおおう・・・」と断末魔の呻きをもらすえりかちゃんがいた。どうやら私のパンチは、えりかちゃんのお胸にクリーンヒットしていたらしい。 大きな胸って乱暴にすると痛いってこないだ千聖から聞いたばかりだ。すみません舞にはよくわからない感覚なもので(自虐)。 「大丈夫ですか、えりかお姉様!」 「保健室に行きましょう!」 私を押しのけるように、最近発足されたらしい梅隊もとい梅田えりか親衛隊の皆様が集まってきた。それを「大丈夫大丈夫」とやんわりお断りしながら、えりかちゃんは再度私のところにヨロヨロ歩いてきた。 「ほ、本当にすみませんでした・・・でも、何でこの教室に?」 「いやー、今朝もさゆみさんハッスルしてたから、その後どうなったのかなって。」 「・・・・なんか、流れで、っていうか舞がうかつだったせいで、一気に千聖が結婚に乗り気になっちゃった」 「えええ!!!」 叫ぶえりかちゃんを宥めて、とりあえず一旦寮に戻ることにした。 私が帰り支度をしている間に、なっきぃたちにはえりかちゃんがメールを送っておいてくれた。みんなお嬢様の一大事とあって、生徒会の仕事を切り上げて帰ってきてくれるみたいだ。 「本当ヘコむんだけど・・・。ももちゃんとさゆみさんはお屋敷の方に招待されてるっていうし、もう私絶対勝ち目ないじゃん」 「勝ち目って。舞ちゃんのライバルはさゆみさん?よしお?」 「・・・わからん。」 目下のライバルはさゆみさんなんだろうけど、長い目で見たら兄重殿だろう。でも、それは正直どちらでもいいんだ。私の隣から千聖を奪おうとするならず者は、誰であろうとライバルで間違いないんだから。 ああ、本当に、こんなに千聖のことを大事に思ってるのに、私は何でこうも千聖を怒らせてしまうんだろう。 「ムフフ。まあ、大丈夫だよ。なるようになるさ。」 ちょっとだけ目が笑っているのが気になるところだけど、年上らしく肩を抱いてくれるえりかちゃんに甘えながら、私は寮までの道を歩き出した。 「あ・れー・・・?何で」 そんなこんなで戻ってきた、寮の1階の食堂。誰もいないときは電気が消えているはずのその場所から、なぜか煌々と光が漏れている。消し忘れ・・・はあんまり考えられない。節電の鬼・なっきぃが毎朝チェックしてくれるから。 耳を澄ますと、楽しそうな笑い声も聞こえてくる。ドロボウさんじゃないみたいだから、えりかちゃんとうなずき合って、そっと扉の向こうをのぞいてみた。 「千聖!?」 その小柄な後姿に、思わず興奮して呼びかける。 「あら、お2人ともおかえりなさい。ウフフ、ももちゃんとさゆみさんったらとてもおもしろいのよ。ここで一緒にお話しましょう。」 どうやら機嫌は直っているみたいだ。って、それはもちろん嬉しいんだけど、 「お屋敷で遊ぶって言ってなかった?」 「ええ、でも、ももちゃんが寮の食堂でみなさんとお喋りしたいって・・・迷惑かしら?」 「いい!いいからここにいて!」 迷惑だなんてめっそうもない!!!私は今度こそ自分の取るべき行動を間違えないよう、激しく首を横に振った。 こっそりももちゃんの方を盗み見ると、ちょっといたずらっぽく笑ってピースしてきた。多分、帰りがけに千聖から私への文句を聞かされて、機転を利かせてくれたんだろう。 寮のみんなに、めぐ、さゆみさん、兄重。 千聖が舞のものだって立証するために戦うライバルは、たくさんいる。だけど、ももちゃんは数多いるそんなライバル達の中でも、多分一番手ごわい。おそらく、本気を出してきたらさゆみさんよりも。 もちろん、今だって私のために千聖をここに連れてきてくれたんだろうけど、それは純粋な親切心と共に「もぉは千聖のことわかってるんだからね。ウフフ」という無言の牽制でもあるはずだ。 それが私にはわかる。だって、私達は頭の中身が似ているから。 ま、それでも嬉しいことに変わりはないし、感謝だってしているんだ。私もピースと一緒に“助かった!”というジェスチャーを送って、とりあえず一旦、部屋着に着替えるために2階に上がった。 しばらくして食堂に戻ると、そこには制服姿のなっきぃと栞菜が、まるで面接のように、お嬢様とさゆみさんのまん前を陣取って目を剥いていた。怖っ! 「おかえりー・・・」 思わず小声で挨拶すると、なっきぃは某軍曹の怒りモードの時みたいに「おう。」と低い声で返してくれた。な、何キャラだ。 「お2人とも、着替えないの?」 「着替えなんか、後です後!!お嬢様、どういうことですか!結婚のご意思を固めたって!なっきぃもう生徒会の仕事どころじゃなくなって、佐紀先輩にお願いして帰ってきたんですからね!」 「栞菜だって!お嬢様が嫁がれたら、一体誰が私の火照った身体を慰めてくれるんですか!」 「栞ちゃんは黙るケロ!」 どうやら自他共に認めるお嬢様親衛隊の2人は、えりかちゃんからのデスメールを受信して、いてもたってもいられずとびだしてきたらしい。よく見るとまだ息が荒いし、髪だって若干乱れている。 「まあまあ、落ち着いて。いいじゃないか、お嬢様の幸せが一番でしょ!」 「みぃたぁん・・・」 「ケッケッケ。ほら、甘いものでも食べて落ち着こう。出来合いのもので申し訳ないけど、クレープ食べない?」 舞美ちゃんに愛理。相変わらずこの2人はわりと冷静で(舞美ちゃんは特に何も考えていないという説が・・・)、紅茶とクレープを私達の席に置いて回ってくれた。 「でも、本当に結婚を?」 えりかちゃんはクレープを突っつきながら、お嬢様に向かって首を傾げる。 「ええ、今までは漠然としていたけれど、千聖も結婚に関して、しっかり考えました。もちろん私は年齢的にも精神面でも、今すぐにというわけにはいきませんが。なるべくさゆみさんのおうちに伺う機会を増やして、家族として認めていただけるように努力しないと。」 「あらぁ、努力なんてしなくても、さゆの次に可愛いちぃちゃんなら大丈夫!」 「舞、ありがとう。舞がはっきり指摘してくれたおかげで、私、自分の甘さに気がついたの。これからはペットショップの経営のお勉強、頑張るわ。」 ――あれあれ、ワシの両目、何で汗かきそうになってるんじゃろ?愛理の持ってきてくれた、モンドセレクションがどうのっていうクレープ、何で味がしないんじゃろ? 「お嬢様ぁ・・・そんな、おうちを出られてしまうなんて。いいですか、ペットショップっていうのは、動物が好きなだけじゃ(ry」 さっき学校で私が使った説得方法を、今度はなっきぃが使っている。だけど、完全にノリ気になっている千聖は、まったく動じない。 「なっきぃ、心配してくださっているのね。ありがとう。でも、苦労は覚悟しています。大好きな動物達に快適に過ごしてもらえるよう、尽くしたいと思います。」 「キ゛ュフゥ・・・・」 なっきぃはそれ以上何も言えなくなって黙り込む。すると、珍しく「でもー」と舞美ちゃんが口を開いた。 「何か、、お嬢様は結婚したいっていうより、ペットショップで働いてみたいって思ってるのかなー。とかいってw」 「えっ・・・そんなことは・・・」 「いつも舞が、お嬢様は舞がいないと何にもできない!とか言うから、その反動とか?あ、でもでも全然結婚に反対ってわけじゃないんですよ、もちろん。」 「え?え?えと・・・えっと・・・」 いつもピントが外れまくりの舞美ちゃんが、今日は核心をついたらしい。嘘がつけない千聖は、目に見えて動揺しだした。よし、お姉ちゃんナイス!今しかない! 「千聖、もう一回聞くからね。千聖は、本当に、さゆみさんのお兄ちゃんと結婚するの?ペットに関わる仕事がしたいなら、さゆみさんのおうちでなくてもいいんだからね。探すなら舞も手伝ってあげる。」 「舞・・・・」 さあ、舞の腕に飛び込んでおいで千聖!私は無意識に手を広げかけた・・・のだけれど。 「まあ、きっかけなんて何でもいいの。ちーちゃんがうちにきて、さゆのちーちゃんになってくれるならそれで構わないわ。」 「・・・ちょっと、何さゆのちぃちゃんて」 「そんなことよりちぃちゃん、ペットちゃんたちの写真を見ない?みんな可愛いからきっとちぃちゃんも喜ぶの。」 「まあ、素敵!是非見せてください、さゆみさん」 ちくしょおおおおおお!せっかくこっちに向けられていた千聖の意識は、再びさゆみさんのペット写真とやらに奪われてしまった。 「ウフフ、強敵だねぇ」 そういいつつ、まだ表情に余裕のあるももちゃんがうらめしい。 「最近は特色を持つために、他店では扱っていないような動物達もうちに来てもらっているの。」 そう言いながらさゆみさんに渡された写真を見た千聖の目が、大きく見開かれた。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/mazibake/pages/22.html
主人公ら、転生の間に移動後 マドレーヌ先生「ねぇ、ガナッシュ・・・・・・・・。 グラン・ドラジェにも エニグマが憑いているのよ。 知ってた?」 ガナッシュ「え・・・・・・・・? グラン・ドラジェにも・・・・?」 マドレーヌ先生「ケルレンドゥの前の王 ユゥヴェック。 だからケルレンドゥは 今まで魔法学校に手が 出せなかったの。」 ガナシュ「・・・・・・・・。 そうだったんだ・・・・・・・・。 先生にはどんなエニグマが 憑いているんですか?」 マドレーヌ先生「フフッ・・・・・・・・。 どんなエニグマだと思う?」 in 再生の間 ケルレンドゥ「バカめ・・・・・・・・。 命を捨てに来たか・・・・・・・・。 死のプレーンで死んだら 転生できない。 魂は完全な無に帰してしまう。 その恐怖に勝てるものが 死のプレーンで勝ち残る。 どういうことか とくと教えてやろう。」 バトル終了後 ケルレンドゥ「まさか・・・・・・・・! そんな・・・・・・・・! バカなッ!!!!!」 ケルレンドゥ消滅 ブルーベリー「やったのね!!」 ペシュ「やりましたの!! 私たち、やりましたの!!」 カシス「フゥ・・・・・・・・。 ざっと、こんなモンでしょ。」 シードル「な~んか、コイツの最後のセリフ やすっぽかったなぁ~。」 ピスタチオ「勝ったっぴ!!! オイラたち生きてるっぴ!!」 マドレーヌ先生「私にはエニグマは 憑いていないわ。」 ガナッシュ「なんだってぇーーーー!? でも、オリーブが!! 先生にはエニグマが4体も 憑いてるって・・・・・・・・!!」 マドレーヌ先生「彼女、純真だから。 すぐだませちゃう。 ウフフッ。」 ガナッシュ「だけど、海岸で・・・・・・・・ 次々とエニグマを・・・・・・・・!」 マドレーヌ先生「ピスカプークくらいなら どうにでもなるわよ。」 ガナッシュ「ウソだ!! 先生、闇のプレーンを一人で 走りまわってたじゃないか!」 マドレーヌ先生「・・・・・・・・。 夢中だったから 覚えてないや。 エヘヘ。 先生、ぼーっとしてるから。」 ガナッシュ「なんだってぇーーーー!?」 ブルーベリー「ただいま、ガナッシュ。 待たせたわね。」 ペシュ「ガナッシュちゃん!! 待っててくれましたの!?」 カシス「ヘイ!ガナッシュ! オレたちは勝ったぜ! 今度はオマエが勝ちを 取りに行くんだ!」 シードル「フゥ~ もう戦わないぞー。 もう充分だ。 一生ぶん戦ったよ。」 ピスタチオ「イエ~~~~~~~~ッ!! オイラ勝ったっぴ~~~!!」 ガナッシュ「帰るぞ!! さっさと引き上げだ!!」 ブルーベリー「どうしたの? ガナッシュ。 ヘンよ?」 カシス「なんで荒れてんだ? 先生、ガナッシュと 何かあったの?」 マドレーヌ先生「ウフフ・・・・・・・・。 ヒ・ミ・ツ (ハート)」 ガナッシュ「先生!! 誤解されるでしょう!!」 マドレーヌ先生「はははは。 照れてやんの。 可愛いじゃんガナッシュ。」 ピスタチオ「オイラ、ガナッシュに 勝てるようになったぴか? そんな気がしないっぴ。」 ペシュ「ガナッシュちゃん・・・・・・・・。 元気出てますの・・・・・・・・。」 シードル「やれやれ・・・・・・・・。」 ガナッシュ「お先にッ!!」 マドレーヌ先生「魔法が使えなくても、ワープ屋 さんのワープが使えるのよね。 そんじゃ、先生も ワープでゴー!!」 ブルーベリー「置いていかないでよ!!」 ペシュ「どうしてみんな バラバラに行きますの!? いっしょに行きますの!!」 カシス「あわただしいなぁ。」 シードル「なんだよ、も~。 もっとのんびり行こうよ~。」 ピスタチオ「置いて行っちゃ イヤだっぴ~~~~~~!!」 主人公ワープ。 in 魔バス バルサミコ「いよう!!少年少女よ!! おめでとう!! 特にガナッシュ!! たいへんな決心をしたらしいな!」 ガナッシュ「・・・・・・・・。」 バルサミコ「これから町に帰って、今まで 以上に苦労するとは思うが・・・・ イヤになったら、いつでも 逃げ出してもかまわねぇぜ。 オマエにゃ、何の責任もねぇ。 オマエにあるのは自由だけだ。 自分がやるべきだと感じた ことだけをやるんだ。」 マドレーヌ先生「ガナッシュ、落ち込んでない? 今の気分はどう?」 ガナッシュ「・・・・・・・・。 魔法を失ったって言うのに 体が羽のように軽い・・・・・・・・。 息をするだけで、 すごくドキドキする・・・・・・・・。 ・・・・・・・・。」 グラン・ドラジェ「悟ったようじゃな・・・・・・・・。 ガナッシュくん・・・・・・・・。」 ガナッシュ「・・・・・。 ここは・・・・・・? オレはどうしてここに・・・・・・?」 グラン・ドラジェ「オマエのその体は、 命そのもの。 意識を合わせるだけで どこへでも行けるぞ。」 ガナッシュ「どこへでも・・・・? いったい何が起きたんだ・・・・?」 グラン・ドラジェ「魂はいつも自由じゃ。 ただ、心がそれを知ろうと していなかっただけ。 これからはもう、迷うことも 悩むこともないじゃろう。 オマエが歩く道は一つじゃ。」 ガナッシュ「一つ・・・・・・? たった一つの道・・・・・・? それはいったい・・・・・・・・?」 グラン・ドラジェ「自由と言う道じゃ。」
https://w.atwiki.jp/shienki/pages/60.html
920 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/13(火) 20 39 33 ID g+NVyi/V 「龍門渕対戦者募集ですわ!」部屋にて 九月愛さんが入室しました 子供じゃない!さんが入室しました 子供じゃない!:わーいわーい、うちの部屋だぞー。 子供じゃない!:其を玩弄して打ち毀す!さいっころまわれー! 子供じゃない!:しかし誰も来ないなー…衣、なんか悪いことしたのかな… こまっきさんが入室しました こまっき:初めまして、こまっきと申します。以後宜しくお願い申し上げます。 子供じゃない!:やたっ!こまっき、来室大儀! こまっき:え?あ、いえいえ、去年全国大会に出てた学校名だったので参りました。 てる☆てるさんが入室しました てる☆てる:やっほー、こんばんはー。よろしくね。 こまっき:初めまして、こまっきと申します。以後宜しくお願い申し上げます。 子供じゃない!:おー、てる☆てる、来室大儀!二人ともと、友達になってくれぬか? こまっき:ええ、こちらこそお願いします。ウフフ。 てる☆てる:もちろんよろしくー。 子供じゃない!:やたっ☆はやくもう一人こないかなー、麻雀うちたいぞ~☆ てる☆てる」ははは。ところで、こまっきさんも麻雀部なんですか? こまっき:ええ、一応全国出場決定してます。西では結構名の通ったチームですのよ? てる☆てる:そうなんですか。誰だか分かった気がしますwうちも全国決まってるんで、戦えるといいですねー。 こまっき:そうですね。というか、こちらも誰だか分かった気がいたしますわ。 子供じゃない!:ほぇ?二人は知り合いなのかー?全国行けていいなー。 てる☆てる>こまっき:っていうか神代、なんでこんなとこ来てるんだよ?w こまっき>てる☆てる:決まってます。最多獲得点数記録保持者と戦いに来たのです。宮永さんだってそうなんでしょ? てる☆てる>こまっき:まーな、でも、なんか天然っぽいのが一人いるだけだし、帰ろうかな… 子供じゃない!:むー、来ないなー。今はうちのメンバー出かけていないし…お、一人だけいたな。呼っぶぞー! こまっき:はい、お願いしますね。 ともきーさんが入室しました ともきー:初めまして、宜しく。 こまっき:初めまして、こまっきと申します。以後宜しくお願い申し上げます。 てる☆てる:やっほー、よろしくねー。 てる☆てる>ともきー:紫炎姫乙www子供のお守りも大変だなーw ともきー>てる☆てる:仕方ねーだろw使えない子と子供には勝てないw てる☆てる>ともきー:でも、ぶっちゃけこまっきって永水女子の神代だぜ?平気かー? ともきー>てる☆てる:ちょwwwおまwwwwwこんなとこに呼ぶなwwwてか帰っていい? てる☆てる>ともきー:呼んだのあたしじゃねーし、そこの子供に聞きなよw 子供じゃない!:さーやるぞー。さいころまわれー! ↓ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ritsuss/pages/181.html
289 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/06/23(火) 22 14 07 ID qj9p9/1f 夏も終わり、太陽が傾くのもいくらか早くなってきたある日、私は澪と二人きりで部室にいた。 「みんな遅いな」 「でも行けないとは言ってなかったし、もう少ししたら来るだろ」 お互い担当するベースとドラムの調子を確認しながら他愛のない話をしていた。 「なあ澪、運命って信じる?」 おそらくこんな質問は想定外だったのだろう。弦を弾いていた澪の指が止まった。 「どうしたんだ?何か変なものでも食べたのか?」 あまりにもひどい反応だと思ったが、私は話を続けた。 「いや、だってさ、元々はみんな赤の他人だったわけだろ。 もしあの時私が粘ってなかったらムギとは出会ってなかっただろうし、 そうなってたら軽音部は廃部。唯はギターを始めてなんかいないと思うんだ。 そうなりゃ梓だって私たちとは何の接点もない先輩後輩の関係のまま終わってたはずだ」 「まあ、そうなってたのかもな」 「みんながこうやって出会ってさ、軽音部として同じ目標に向かって突っ走る。 これってきっとこうなる運命だったと思うんだ。 私は普段宗教なんか信じちゃいないけどさ、この出会いに関しては神様に感謝してる」 そこまで言うと私は澪の目を見た。そして偽りのない笑顔で偽りのない気持ちを伝えた。 「もちろん澪との出会いだって神様に感謝してるぜ。こんな素敵な友達をありがとう、って」 「なっ!?何言ってるんだよ!?」 その一言に澪は私から顔を背けた。 その顔は紅く染まっていた……かどうかは夕日のせいでわからなかったけど。 「ごめーん、遅くなった」 「すいません、遅くなりました」 「あら、二人きりのところ邪魔しちゃったかしら」 いや、ムギ、もう大丈夫だ。伝えたいことは伝えられた。 いつかみんなにもこの気持ちは伝えたいけど、最初は昔からの一番の親友に伝えるって決めてたんだ。 冷静になってみると、かなりこっぱずかしいことを言ったみたいだけど、もちろん後悔なんかしていない。 心からの本当の気持ちだったんだから。 「よっし、みんな揃ったし、さっそく合わせようぜ」 「えー、お茶にしようよー」 「おいおい、遅れて来てそれはないだろ」 「そうですよ唯先輩。あまり時間ないですし、練習しましょうよ」 「ウフフ、じゃあお茶はあとにしましょ」 みんなのいつも通りの様子に自然と笑みがこぼれてしまう。 神様、こんな素敵な仲間と出会わせてくれて、ホントありがとう。 出典 【けいおん!】田井中律は><可愛い27【ドラム】 このSSの感想をどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/sims2mio/pages/130.html
シムの成人 成人のシムは、独立して生計を営む事が可能です。大学に通わずに成人した高卒シムですと、成人してすぐに住む場所を見つけるという望みが出ると思います。基本的に成人は親元を離れて自立するようになっています(勿論親との同居を続ける事も可能)ので、資金が許せば引っ越しして新生活を始める事になるでしょう。大学を卒業、もしくは中退したシムは大学の区画を去った後、単身世帯として通常の近所のカタログに登録されます。親と同居するかしないかは、願望で決めれば良い(家族願望や財産願望は同居向き、ロマンス願望は別居向き、知識願望、名声願望、楽しさ願望は両親との人間関係次第)と思います。なお、財産願望の場合は、両親と同居しているシムと結婚または同棲するのもおすすめです。理由は、両親が同居していると、その分世帯の資金が多いため、金持ちのシムと結婚または同棲するという望みが叶うからです。 成人のシムは、結婚できるようになります。大卒シムですと、もしかしたら既に恋人を見つけて婚約しているかもしれません。高卒シムでも、成人した時点でつきあいの関係は解消されますが、フリータイムでつきあっていたシムを一緒に成長させた場合には、速攻で口説いて再び恋愛関係となり、婚約、結婚できるでしょう。多くのシムにとっては一生に一度の結婚ですので、是非とも結婚パーティを開きましょう。ウェディングアーチとウェディングケーキを用意したら、早速パーティの開始です。ハッピーショップライフ以降をインストールしている場合で、どうしてもウエディングドレスを着せたい場合には、あらかじめ公共区画でウェディングドレスを購入しておきましょう。ホームパーティパックがインストールされていれば、ウェディングドレスの種類も豊富になります。トラベラーズをインストールしている場合には、せっかくですのでパーティを開く前に前もって、ハネムーンの予約もしておきましょう。費用は§800プラス、宿泊費用や食費他雑費となります。ハネムーンは結婚パーティ終了後にシャトルバスが迎えに来て、新郎新婦で出発する事になります。精一杯楽しみましょう。 結婚したならば、普通は子供を望むでしょう。家族願望でしたら子だくさんの家庭を望むでしょうが、他の願望であれば二人程度がプレイしやすいでしょう。ただ、ロマンス願望に関しては、将来的に浮気も想定すれば子供はいない方がいいかもしれません。ウフフなことができる状況で子作りをすれば、世帯の人数が既に8人*に達している状況でなければ妊娠するでしょう。妊娠すれば3日後に出産しますが、妊娠中は空腹、便意、体力の欲求に特に気を配ってください。特に、区画内にお墓がある場合などには、妊婦が幽霊を見てショック死する危険性もあります! 注意:ペットライフをインストールしている場合、ペットの数によっては世帯が7人以下でも妊娠できないかもしれません。
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1579.html
32話 俺得ロワ4th第一回放送 島の至る所に設置されたスピーカーから、大音量のサイレンが鳴り響く。 そのまるで何かの鳴き声のような音は聞く者の心を不安にさせた。 そしてサイレンが鳴り止み、僅かな静寂の後、いよいよ放送が始まった。 声は、やや低めの若い男の声だった。 『……これより、第一回定時放送を始めます。 まずは禁止エリアから。 午前9時より、B-4、D-4、E-1、E-5、G-2の五つ。 繰り返します。午前9時より、B-4、D-4、E-1、E-5、G-2の五つです。 次に、午前8時までの死亡者の氏名を五十音順で発表します。 阿部高和 いろは ガオガモン ガロン 清原サトコ 倉沢ほのか シェリー・ラクソマーコス 篠崎あゆみ シリウス 鈴木正一郎 鈴木宥 田々邊福男 月神雄牙 春巻龍 真鏡名ミナ 三浦京太 道下正樹 以上、17人です。 これにて第一回放送を終了します。 残り26人の皆様のご健闘をお祈りします……』 再び大音量のサイレンが鳴り、放送は終わった。 ◆◆◆ 「……ふぅ」 放送機器が置かれた殺風景な部屋で、一人の男が一息つく。 「……比叡サン」 「ん? あー、サチコ君」 その男の元に、血のように赤いワンピースを着た少女が現れる。 そう、「現れた」のだ。扉から入ってきた訳では無く、ふっと姿を見せた。 「上手ク、行ッテル?」 「ん、ああ……もう17人死んだよ。何だか幽霊になってウロウロしてるのもいるな」 「…クスクスクス」 殺し合いの経過を聞き、サチコと呼ばれた少女は満足そうに笑い始める。 「まだ喜ぶのは早いぜ。この殺し合いが終わらないと、 死んだ奴の魂はお前のお母さんのトコには送れないからな」 「ウン、分カッテル……ウフフ……」 スッ、と、サチコの姿が消えた。 部屋には男一人が残される。 「……」 ほんの一瞬だけ、男――比叡憲武こと◆ymCx/I3enUが、 憐れむような表情を浮かべたが、彼はすぐに仕事に戻った。 【残り26人】 【一日目/午前/?-?運営本部】 【比叡憲武(◆ymCx/I3enU)@???】 [状態]良好 [装備]無し [道具]無し [思考] 1:殺し合いの完遂。 [備考] ※特に無し。 【篠崎サチコ@コープスパーティーBCRF】 [状態]良好 [装備]無し [道具]無し [思考] 1:オ母サンノ所ヘ……一杯……。 [備考] ※少なくともCp4より前からの参戦です。 赤錆塗れの骨 時系列順 解らない訊きたくないまだ真実は 赤錆塗れの骨 投下順 解らない訊きたくないまだ真実は ゲーム開始 比叡憲武(◆ymCx/I3enU) [[]] ゲーム開始 篠崎サチコ [[]]
https://w.atwiki.jp/tohofight/pages/1725.html
衣玖「本日の東方ファイトは、紅魔館内におけるサバイバルゲームです。 勝敗条件は、先程お渡ししたカラーボールを当てられたら被弾扱いとなり、 チーム両名が被弾したらそのチームの負けとなります。 ただし今回も紅魔館に了承を取っておりませんので、被弾した方も 紅魔館メンバーとの戦闘に当たって頂いて問題ありません」 香霖「毎回思うんだが、了承を取ろうという気はないんだね?」 衣玖「了承を取らない方が面白いという空気を読んだだけです。 ルールとして、対戦相手に対する能力の使用は禁止します。 流れ弾の類にペナルティはありませんが、その場合でも止めはカラーボールとなります」 紫・永琳「なるほどね…」 チルノ「さいきょーのあたいが勝つに決まってるわ!」 衣玖「という事で、私はここから館内の空気を読みます。では競技を開始して下さい」 早速館内に潜入する四人。ちなみに門番は永琳の『差し入れ』により倒されている。 香霖「さっき何か考えていたようだけど、どういう作戦だい?」 両チームとも、お互い少し離れた部屋まで移動し、そこから開始になっている。 所定の部屋に辿り着いた所で、腹案があるらしい紫に訊ねる香霖。 紫「それはねぇ…ちょっと目を閉じて下さるかしら?」 香霖「? ああ、お安いご用だ」 一応はチームである。ブッ飛んだ事はされないだろうと目を閉じる香霖。 そんな香霖の額に手を当て、集中する紫。そして… 香霖「…ドロワァァァ!」 紫「じゃあ、敵さん含めて皆のお相手、頑張ってきてね~」 意味不明の叫びと共に凶暴化する香霖。それを見てスキマから廊下に逃げる紫。 妖精「侵入者発見!撃退します!」 香霖「見ぃつけたぁぁぁ!」 妖精「ヒィッ!?」 叫び声を聞きつけ、駆けつけた妖精メイド。それに襲い掛かると、メイド服を剥ごうとする香霖。 妖精たちは弾幕を張るが、暴走状態の香霖は果てしなく強靭化している。 妖精「い…いやぁぁぁ!」 パチュ「そこまでよ!」 フラン「楽しそうね。私も遊んでいいのかしら?」 パチュ「ええ、目の前のアレは壊しちゃっていいわ」 香霖「フフフ…獲物…ドロワ…」 紅魔館の一室で、暴走香霖とパチュ&フランの死闘が始まる。 チルノ「よーし、あたいがさいきょーだってわからせてやるんだから!」 永琳「頑張ってねチルノ。はい、元気が出る薬」 チルノ「ありがとー!んく…んく…んんっ!?」 永琳「じゃ、後はよろしく、史上最大のチルノちゃん」 チルノ「じゃいあんとちるの~」 天才チームは本物の天才が鬼畜ぶりを発揮、チルノに薬を飲ませて凶暴化させる。 チルノのサイズは普段の数倍、人間に倍する大きさで、紅魔館の壁を殴り壊し始める。 チルノ「ちぃ~るのぉ~」 レミィ「何かと思ったら妖精とはね…舐められた物だわ」 咲夜「とか言いながら、楽しそうですよ」 レミィ「まさか。あんなデカブツ、私一人で充分よ」 破壊の混乱に紛れて逃げる永琳。駆けつけるレミリアと咲夜。 チルノ「さいきょぉ~」 紅魔館の別の一室で、巨大化チルノとレミリア&咲夜の死闘が始まった。 天子「どう、様子は?」 衣玖「はい…予想通り、各々相方を暴走させて囮に使っています。 紅魔館内は大混乱、あの二人もお互い決め手を欠くようで、時間と共に被害は広がっています」 天子「いい調子ね。これでまた異変解決の専門家たちが、私を倒しに来てくれるのよ」 衣玖「…総領娘様、いい加減こういう遊びはどうかと思いますが」 天子「直接やり合っても勝負にならないなら、怒らせるぐらいはさせないと」 衣玖「…そんな事だから、ドM疑惑が出るんですよ?大体ですね…」 永琳「ふぅ~ん、そういう事」 紫「本当にやられ足りないみたいね」 衣玖「しまった!気を取られた隙に…」 館内の様子を窺っていた衣玖だったが、天子との口論で意識が乱れる。 その隙を突いて、隠れていた紫と永琳が館外に現れ、天人二人の背後に立つ。 紫「美しく残酷に…この世界から去ね!」 天子「なによ、この程度の攻撃、この前だって…」 永琳「はぁ~い。私の薬…『直』はキくのよ?」 天子「なっ…今何を注射…ぐぅっ…!?」 紫の弾幕結界を堪える天子、それに紛れて近寄り、謎の薬を静脈注射する永琳。 永琳「さあね。死にはしないわ…死んだ方がマシって思うかも知れないけど」 天子「動きが鈍る…弾幕が…ぐわぁぁぁ!」 永琳「…動作を緩慢にする薬と、痛覚を数百倍に高める薬…ついでに、死なないように強化する薬も入れてあるわ」 衣玖「文字通り、いい薬になるといいんですが」 天子「あああ…素敵…もっと弾幕をちょうだい!」 紫「…(怒)」 天子「あぁぁぁぁぁぁん!」 衣玖「これはもうダメかもわからんね」 ちなみに勝負は、天子を苛め倒す紫に永琳がこっそりボールをぶつけて天才チームの勝利。 紅魔館の人的・物的被害については様々な事情により公表されなかった。
https://w.atwiki.jp/oreca2012/pages/415.html
ランチュラ パラメータ 初期コマンド 覚える技 ランチュラ 出現条件 クラスチェンジ派生 解説 由来 台詞 ランチュラ パラメータ 属性 土 HP 76-80 クラス ☆☆ 攻撃 38-40 種族 召喚士 素早さ 55-58 EX(ルーレット) 詠唱召喚【豊土】★★★→詠唱召喚【穣土】★★★ 入手方法 対CPU戦で出現、カード化可能 初期コマンド # ★ ★★ 1 ミス こうげき 2 こうげき こうげき! 3 ★→★★ こうげき! 4 こうげき! こうげき! 5 こうげき! アサシンナイフ 6 アサシンナイフ アサシンナイフ 覚える技 単体選択攻撃 こうげき こうげき! アサシンアイフ ランダム攻撃 全体攻撃 防御 回復 強化 召喚 異常 EX増減 コマンドパワー増減 ためる ★→★★ 技変化 無効 ミス ランチュラ 出現条件 ☆クラス合計 ~6 ☆クラス合計 7~9 クラスチェンジ派生 ランチュラ(Lv10)+アサシンナイフ→砂縛のランチュラ 解説 アラビアンな風貌をしたアサシンの女の子モンスター。 また、彼女が離脱する際に「タック」という台詞を言うが、剣闘士タクスのことだろう。 【アサシンナイフ】は、極低確率で即死を与える、倍率150%の闇属性物理攻撃。 「オレ完全カードファイル」では、低確率効果を通常は「低確率」と表現しているが、この技は「小確率」と表現している。(表現を揃え忘れただけの可能性が無いわけではないが)それだけ低確率の追加効果である事を表していると思われる。 これを連発するだけでも中々強力。 EX技は炎の召喚士ヒートで登場したものと同じ詠唱召喚技で、土属性の☆3以下のモンスターを能力アップ付きで召喚する。 土属性☆3では光の戦士ダイヤ・悪魔剣士パズズ・ピラミッドヘッド辺りが頭一つ抜けた性能である。HPも増加するので壁役のロボ参式や、攻守両立のできるチョハッカイ・竜人ベーマスも召喚候補に浮かぶ。タイムラグはあれど以上のようなモンスターを強化して召喚できる事が大きな利点と言える。但し、ランチュラ自身は打たれ弱いため、召喚にこぎつける難易度はやや高い。 由来 コモリグモまたはオオツチグモ科の大型種「タランチュラ」から。 猛毒があると言われているが、実際には毒性はそれほど強くはない。 台詞 登場 「あたしはランチュラって呼ばれてるんだ」 攻撃前 「」 こうげき 「おしまいよ!」 アサシンナイフ 「ねんねしな!」 ステータス↑ 「ウフフ……」 ステータス↓ 「」 ミス 「」 麻痺 「」 ダメージ 「」 EX発動 「」 EX技 「」 超EX技 「大地を司りし我が僕よ。我の前に姿を表せ。」→「召喚!」 勝利 「」 撃破 「タック…許してッ!!」 排出(加入時) 「あたしのことはほっといて」 排出(通常) 「あたしがどう思われようと構わない」 排出(Lv10) 「約束したんだ、必ず迎えに行くって」
https://w.atwiki.jp/magichappy/pages/739.html
▼ ドラギーユ城 / 大工房 / 天の塔 Wolfgang そろそろ議題も出尽くしたようです。 Wolfgang それでは、 第136回、コンクェスト評議会、 これにて閉会といたします。 Trion しばし、待たれよ。 Wolfgang これはトリオン公、何か? Trion ……。 確かに冒険者の活躍によって コンクェストは着実に戦果が上がっており、 街道の安全も保たれている。 Trion また、数々の条約と交流により、 我々は互いを警戒する必要が薄れたため、 国境を護る兵士も、かつてのように 始終目を光らせることはなくなった。 Trion ……だが、その一方、 辺境では、いまだ獣人の勢力は衰えを見せず、 遠地を護る兵士の緊張と疲労は、極限にまで 達している。 Trion このままでは、 両者の待遇格差は広がるばかり。当然、 辺境の兵の不満は募り、士気も落ち続けている。 Trion 貴公らの国とて、 それは同じであろう? 最後にその問題を 提起したいと思うのだが、いかがか? Volker ほう。これはまた…… Shantotto あらあら、 デスティンのおぼっちゃまにしては、 弱気な御言葉ですこと! Trion ……何? Volker シャントット卿。 トリオン公の申されること、もっともであると 私は思うが。 Volker バストゥークのような市民兵の場合、 遠地での兵役はそうでなくても士気が低下し易い。 その問題は我が国でも、かねてより懸念されていた ことなのだ。 Shantotto あら、 そうなんでございますこと? Shantotto ウィンダス連邦の ミスラの傭兵たちは、こちらがなにも言わずとも、 辺境生活をおおいに楽しんでいますけれど? Shantotto 兵の従うべき御大将が このように弱気では、あがる士気もあがらない ということではありませんかしら? Trion ……。 Volker しかし、シャントット卿。 傭兵の雇用は、金のかかるもの。 Volker 領地が広がるほど 傭兵の数も増え、懐が寒くなるような軍制では、 いずれ破綻をきたしましょう。 Volker なれば、現状のコンクェストにおいて、 一番お苦しいのは、実はウィンダス連邦では ないのですかな? Shantotto オーホホホホ! なにを言い出すかと思えば、 ご心配には及びませんわ。 Shantotto わたくしたちの辺境防衛は、 近々、全自動化される予定ですもの。 Shantotto そうなれば、 デスティンのおぼっちゃまの御心痛も、 カルストのお使いの御指摘も、一挙に 解決ですわ。 Shantotto それに……そうですわね。 頭さえ下げていただければ、皆様の国にも お安くお分けいたしましてもよくってよ? オーッホホホホホ! Volker いやいや、それは 頭が下がる提案だ、シャントット卿。 Volker ……しかし確か、 魔動兵の辺境配備やコンクェスト参加は、 協定違反であったと記憶しているが……? Trion ふむ。 それに、どこぞのカカシが生みの親でさえ 裏切ったという話も聞いたことがある。 Trion 士気があれども 指揮に従わぬ兵は、兵とはいわぬ。 その将たる者も、えせものだ。 Shantotto あら、言いますことね……。 Volker ……で、トリオン公。 話を戻すが、問題を提起するからには、 何か、腹案ありと見たがいかがかな? Trion あぁ。つい先日のことだ。 我が国の北辺の辺境領主エグセニミル卿が、 20余年ぶりに帰国した。 Wolfgang エグセニミル……? 終戦後、そのまま手勢を率いて、 北方のオーク帝国に侵攻し、各地を転戦しつつ、 ゲリラ戦術を繰り広げているという、あの……? Trion そうだ。 戦塵も落とさず、帰参のため王都を訪れた卿は、 あの大戦以来、初めて市門をくぐり、 そして……驚いた。 Trion 他国の商人や 冒険者が自由に往来を闊歩し、我が国の商人や 兵と街角で楽しげに談笑する様を見たのだ。 Trion ……卿は激怒した。 Wolfgang お怒りになられた? なぜ? Trion 卿が言うには、 当時は、闇の王の軍勢に対抗するため、 アルタナの民は大同団結する必要があった。 Trion しかし、今日のように、 馴れ合う必要などなかったはずだ。 これでは王立騎士団は牙を失った獅子も同然、と。 Wolfgang おそれながら、 時代錯誤もよろしい見識ですな。 Trion そうかもしれん。 だが、否定もできん。 昨今、我が国の王立騎士団、殊に国境守備隊は ろくに挨拶さえできぬ者が増えたのは事実なのだ。 Shantotto ……。 田舎騎士のたわ言など、どうでもいいことですわ。 早く本題をおっしゃりましたら? Trion やつは、私にこう進言したのだ。 Trion 「コンフリクト」を復活させよ、と! Volker ……。 Shantotto ……!? Wolfgang コ、コンフリクト! それは確か、優秀な競技者を選りすぐり、 国家間で競われる演習形式の競技。 Wolfgang しかし、あまりにも激しく 実戦的であったため、死傷者が後を絶たず、 既に戦前には各国で禁じられていた、という あの……? Trion ……そうだ。 Volker コンフリクトか、 確かに、興味深い意見だ。 Volker あの形式の競技は 我が国でもそれは盛んだったものだ。 その過激さ故にスリリングで、競技者にも 観客にも絶大な人気があったからな。 Volker その当時は、弊害のみ 取り沙汰され、国法で禁じられてしまったが…… Volker ……かつてのように、あれに 国民が熱狂し、スター選手でも誕生すれば、 徴兵逃れや任地脱走など、今の我が軍が抱える 兵役に関する問題をも抑えられるかもしれん。 Shantotto ウフフ……。 そういった話ならば、もったいぶること ありませんのに。 Shantotto よござんす! わたくし……もといウィンダスは、 その挑戦、受けてたって差し上げますわ! Shantotto わたくしの超絶戦略の前には、 愚鈍な騎士や豆鉄砲兵隊など紙人形も同然! Shantotto 無敵の信念と 無類の忠誠を誇る、配下の冒険者たちにも 絶対に協力させてみせますもの! Volker よし、ならば、 バストゥークも受けてたとう。 三国の共同声明という形ならば、 プレジデントも賛同してくれるだろう。 Volker それに、 我が国に属する壮健な冒険者同志も、 きっと助力してくれる。 Trion 決まったな。 では、次はコンフリクトの戦場で あいまみえようぞ。 Wolfgang これはこれは……。 珍しく、全員一致での決議ですな。 Wolfgang ……それでは、 我が国からは審判を選出しましょう。 Wolfgang 残念ながら、 ジュノは国法で他国と競い合うことを 固く禁じられております故。 Volker よろしく頼む。 さぁ、善は急げだ。 早速、我々は各々の本国に連絡し、 認可を得ることとしよう。 Trion ……では、今度こそ閉会だ。 ウォルフガング卿、頼む。 Wolfgang はい。 それでは、第136回、コンクェスト評議会、 これにて閉会といたします。 Shantotto ウフフ、 アジドマルジドのかわりに会議に出てみれば、 なんだか面白いことになってきましたわね! Shantotto わたくしも選手として 参加できればいいんですけれども、それでは 一瞬で勝負がついてしまいますかしら? オーホホホホホ! ▲ ■関連項目 第136回コンクェスト評議会(アジドマルジド編) , サブクエスト Copyright (C) 2002-2012 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.